環境省生物多様性センターより淡水魚を対象とした環境DNA分析を利用する際の注意点などをまとめた調査手法の手引きが発表されました。
ざっと一通り読んでみましたが、説明が難しい部分もとても分かりやすく解説されており大変参考になるなという印象です。
水をすくうだけと言いつつも準備しなければいけないも物や、気をつけなければいけない点が多かったりして、新規参入者には意外ととっつきにくい技術でもあります。
環境DNAがメジャーに使われているのが魚類を対象としたメタバーコーディングなので、このような解説書があるだけで、他分類群をやる時に考慮すべき点などが把握しやすくなったのではないでしょうか。
最近は論文ベースで水生昆虫や十脚目、鳥類、哺乳類など、さまざまな分類群を対象としたメタバーコーディングプライマーが開発され発表されています。
それぞれの分類群ごとに生態的な特徴があるのは間違いないので、単純に水をすくって分析してるだけでは、多分、検出種の取りこぼしが多く発生するでしょう。
今回の淡水魚類を対象とした手法から、他の分類群の調査法やデータベースの拡充などが進むといいなと思います。
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